一松 紅実

今の私は自分史上一番強い状態です。
なぜなら、2022年「競技ゴルフからの引退」という挫折経験を経て「己の弱さ」と向き合うプレースタイルを習得できたからです。

9歳の頃、父の影響でゴルフを始めました。
父の熱心なサポートのもと、中高と沖学園ゴルフ部に所属し試合に出場しながら経験を積んできました。
卒業後も、父が熱心に働きかけてくれ、恵まれた環境の中でゴルフに打ち込むことができていました。

しかし、その「恵まれた環境」がかえってプレッシャーとなっていきました。
（周りが期待している「成果」が出せていない焦り。）
（努力が「成果」に繋がらない苛立ち。）

「追い込みが足りていないのでは？」と考え、「今年プロテスト通過できなかったらプロの道を諦める」と決め打ち込んだ結果・・・
通過ならず。

最大限、追い込みをかけ挑んだにも関わらず成果を出せなかったショックと有言実行のスタイルを崩したくないという頑固な性格もあり、2022年引退をしました。

引退後、プレッシャーから解放され視野が広くなり、ゴルフ本来の楽しさを再確認でき、技術的な長所短所とメンタル的な長所短所を改めて認識することができました。

「やっぱりプロゴルファーになりたい」という想いは引退を決めたときから薄れることはなくありましたが、自分の決断を覆すことは応援してくれた人たちに失礼だと考え言葉に出せずにいました。

そんなとき、YouTube番組に出演したことを機に、視聴者の方々からも「プロになってほしい」というありがたい声もたくさんいただき、父に本心を打ち明けたところ「また一緒に頑張ろう」と背中を押してもらえました。

2年間のブランクは自分自身と向き合い、視野を広め強くなる大切な経験となりました。
また、一度自分の手で一線引いた道に戻るからには、プライドを捨てとことん努力をし、必ず結果を出します。

応援の程、よろしくお願いいたします。